結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「昨日の、隠してたことがあるって……」

「うん。聞いてくれる?」


覚悟を決めて、うなずく。

私はまだ、狼くんのことが好きだから。
彼のことをちゃんと知りたい。


「ずっと、子どもの頃から会いたかった子がいるんだ。会って、まずは謝りたいと思ってた」

「謝る……?」

「俺のせいで、こわい思いをさせちゃったから。でも俺は子どもで、ひとりで日本に戻ることを親が許してくれなくてね。それでもその子のことがずっと忘れられなくてね。じいちゃんに協力してもらって、高校生になってなんとか日本に戻ることができたんだ」


その子について知っていたのは、自分と同じ年くらいだったことと、名前だけ。
たったそれだけの情報を頼りに、狼くんは人探しをしたらしい。