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彼氏のいたことのない私は、同級生の男の子の家に行く、なんてもちろん初めてのことで、それはもうガチガチに緊張していた。
それこそ赤ちゃんの頃からの付き合いがある、幼なじみ兼ボディーガードがいるけれど、あれは家族のくくりに入るからノーカウントだ。
猫に会いたい一心でついて来てしまたけど、本当に良かったのかな。
こんな夜に、しかも家出してきた女なんて連れ帰ったら、飛鳥井くんが家族に怒られるんじゃないだろうか。
とりあえず私の印象は最悪だろうし、追い返されるのを覚悟で彼について行ったんだけど――。
「家族? いないよ。俺、ひとり暮らしだし」
「えっ」
「間違った。ひとりと一匹暮らしだ」
そのパターンは全然予想していなかった。
彼氏のいたことのない私は、同級生の男の子の家に行く、なんてもちろん初めてのことで、それはもうガチガチに緊張していた。
それこそ赤ちゃんの頃からの付き合いがある、幼なじみ兼ボディーガードがいるけれど、あれは家族のくくりに入るからノーカウントだ。
猫に会いたい一心でついて来てしまたけど、本当に良かったのかな。
こんな夜に、しかも家出してきた女なんて連れ帰ったら、飛鳥井くんが家族に怒られるんじゃないだろうか。
とりあえず私の印象は最悪だろうし、追い返されるのを覚悟で彼について行ったんだけど――。
「家族? いないよ。俺、ひとり暮らしだし」
「えっ」
「間違った。ひとりと一匹暮らしだ」
そのパターンは全然予想していなかった。


