狼くんが小さな頃から、私に会いたいと願っていた?
でも、一体どうして……。
「おっといけない。年を取るとおしゃべりになってしまうようでね」
「ワシはちがうぞ。一緒にするな」
「いやなに。花岡も昔にくらべれば随分話すようになったじゃないか。この間会ったときだって、孫自慢が止まらなかったくせに」
「お、おい! 勝手なことを言うな!」
慌てるおじいちゃんに、辰男さんはからからと笑っている。
おじいちゃんが、孫自慢?
おじいちゃんには子どもはお母さんしかいなくて、私はその一人娘。
つまりおじいちゃんの孫は私しかいない。
「おじいちゃん、私のこと自慢したの……?」
「し、してない」
「してないの? まあ……そうだよね。私、出来の良い孫じゃないし」


