結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


狼くんの背中を優しく叩き、辰男さんは笑みを深める。


「どうしても日本でやりたいことがあるって言うんだ。詳しくは教えてくれないんだが、どうも人を探しているみたいでね。結局入る学校も、住む場所も、自分で決めて本当に親元を離れ日本で暮らし始めてしまった。そこまでして会いたい相手とは、いったいどんな人なんだろうと僕も気になっていたんだよ」

「それって……」

「花岡仁葵さん。狼があなたに会いたいと願っていたように、僕もあなたに会うことを楽しみにしていました」


辰男さんの横で、狼くんが黙ったまま頬を少し赤くしている。

つまり、辰男さんの話は本当だということ?

私は狼くんと辰男さんを交互に見て、何度も瞬きを繰り返すしかない。