結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


「飛鳥井よ。わしはそんなに暇じゃないぞ」

「相変わらずだな。なら花岡は先に帰っても構わないよ。僕が若いふたりを責任もって見届けよう」

「……帰るとは言ってない。仁葵、さっさと座らんか」


ムスッとした顔で私を急かすおじいちゃんを、眼鏡の男性は優しい目で見ている。

この人がおじいちゃんの旧友で、それで、飛鳥井くんのおじいちゃんなの?


「仁葵ちゃん。座ろうか」

「あ……。う、うん。ありがとう」


狼くんにバッグを手渡され、どぎまぎしながら受け取る。

狼くんと向かい合う形で座ると、早速狼くんのおじいさん(辰男さんというらしい)が深々と頭を下げるので驚いた。


「この度は、孫である狼のわがままを聞いていただき、感謝しています」