結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】


店内ではおじいちゃんが席に向かわず待っていてくれて、私を見るとひとつ頷き歩き出した。
黙ってそれに続いて奥へと向かう。

貸し切りにしているのか、他の客の姿はなく、店は静まり返っている。
それが余計に私の緊張をうながした。


「中でお連れ様がお待ちです」


座敷の襖の前で、店員が恭しく頭を下げ言った。

お連れ様。
つまり、今日のお見合い相手だ。

おじいちゃんの旧友の孫で、私と同い年という情報しか知らされていないけど、おじいちゃん曰くとても優秀な人らしい。

私は頭の出来が良いとはとても言えないレベルだけど、話は合うだろうか。
頭の良い人の話についていけるだろうか。

開き直ったつもりだったけど、全然ダメだ。
緊張で吐いちゃいそう。