*
車が停まったのは、海にほど近い場所にある駅前だった。
降りたとたん、かすかな潮の匂いを感じる。
「ここってもしかして……」
私が行きたいって言っていた、海の近くの遊園地?
遊園地で制服デート!
ずっと憧れだったことができると思うと、不安なんて吹き飛んで、わくわくが止まらなくなった。
狼くんは降りたところで待っていてと言っていたけど、本当にここで待っていてもいいのかな。
目印になるような場所に移動したほうがよくないだろうか。
そわそわして落ち着かない。
どれくらいで狼くんが来るのかもわからないし、連絡してみようか。
「着いたよ。狼くんはあとどれくらいで着く?……と。わあ、なんかすごくデートの待ち合わせっぽい!」
メッセージを送信してそれほど経たずに、目の前に車が停まった。
降りてきたのは、白とグリーンのブーケを手にした王子様だった。
「お待たせ、仁葵ちゃん」
完璧王子の笑顔の破壊力といったら……!
車が停まったのは、海にほど近い場所にある駅前だった。
降りたとたん、かすかな潮の匂いを感じる。
「ここってもしかして……」
私が行きたいって言っていた、海の近くの遊園地?
遊園地で制服デート!
ずっと憧れだったことができると思うと、不安なんて吹き飛んで、わくわくが止まらなくなった。
狼くんは降りたところで待っていてと言っていたけど、本当にここで待っていてもいいのかな。
目印になるような場所に移動したほうがよくないだろうか。
そわそわして落ち着かない。
どれくらいで狼くんが来るのかもわからないし、連絡してみようか。
「着いたよ。狼くんはあとどれくらいで着く?……と。わあ、なんかすごくデートの待ち合わせっぽい!」
メッセージを送信してそれほど経たずに、目の前に車が停まった。
降りてきたのは、白とグリーンのブーケを手にした王子様だった。
「お待たせ、仁葵ちゃん」
完璧王子の笑顔の破壊力といったら……!


