優しい君、不器用なあなた

「スミは、昔から足が悪いのか?」

この前といい、今日といい杖をつきながら歩いていたスミをみて、気になるレイ。

「8歳の頃にちょっとあってね…」

ダリスは顔をふせながら言った。その頃に何かあったのかと気になったがこれ以上その事について話すことはなかった。


しばらくし…

「レイさんいま、洗い終えてお洋服を干しています。かわくまで時間がかかります。もし、この後予定がないのでしたらどうぞ、夕飯を食べていってください。」
スミの問いに、ダリスはいい案だとスミの問いに賛成。レイは…

「別に予定はない、一緒に食べたい。」

そう言ったレイにスミは満面の笑みで返事をし、杖をつきながらキッチンへ向かった。