「あっ、そういえばあたし、これから職員室行かなきゃダメなんだった!ごめん更紗〜ちょっと行ってくるね!」 「はーい、いってらっしゃい」 ひらひらと手を振ると、綾羽は机の中を引っ掻き回してプリントを引っ張り出したあと、時計を確認してバタバタと走り去っていった。 ふぅ、と息を吐いて時計を見上げる。 8時35分。 HRまでは、あと5分。 …綾羽、間に合うのかな。 なんてぼんやり考えながら、さっきの慌てた様子を思い出して思わず口元が緩んだ。