夢に堕ちて、3秒。





「あっ、そういえばあたし、これから職員室行かなきゃダメなんだった!ごめん更紗〜ちょっと行ってくるね!」

「はーい、いってらっしゃい」


ひらひらと手を振ると、綾羽は机の中を引っ掻き回してプリントを引っ張り出したあと、時計を確認してバタバタと走り去っていった。

ふぅ、と息を吐いて時計を見上げる。
8時35分。
HRまでは、あと5分。


…綾羽、間に合うのかな。

なんてぼんやり考えながら、さっきの慌てた様子を思い出して思わず口元が緩んだ。