*
「ごめんね、晶くん。更紗また寝てるみたいで…。悪いけど今日も、先に行ってもらえる?」
「そうですか………」
翌日の朝もやっぱり、更紗は出てこなかった。
もうここ1週間以上、更紗と一緒に学校に行っていない。
…一刻も早く、更紗と話がしたいのに。
俺の部屋の、真向かいの部屋。
小さい頃よく行き来した更紗の部屋を見上げても、電気はついていなかった。
おばさんに軽く挨拶をして、1人で学校に向かう。
昨日と同様、曇天模様な空に思わずため息が漏れた。
更紗、昨日も授業中にあんなに寝てたのに。
何かモヤモヤとした違和感が胸を締めて、苦しい。
…とにかく、もう今までみたいな態度はとっちゃいけない。
更紗のこと、ちゃんと好きでいたい。
更紗に少しでも、振り向いて欲しいから。



