悶々と考え込む俺の肩にふと衝撃があって、振り向くとそこには神妙な顔をした友人のヒロがいた。
「どした?変な顔して」
「え?あ、ああ……」
指さす方へと視線を向ければ、そこには中央部分がぐちゃぐちゃにへこんだ惣菜パン。
…無意識に、握りしめていたらしい。
「なに?なんかあった?」
あの晶が珍しい…とこぼすヒロに言い淀んだ時、
「なー!!晶、ヒロ!はやく食べようぜー!」
1人弁当を持って待機していた裕大がブンブンと腹におさまるはずのそれを振り回して叫ぶ。
…それ、そんな振り回して大丈夫なんだろうか。
苦笑しつつ席につき、パンの袋を破った。
「「「いただきまーす」」」
手を合わせて、パンを口に突っ込む。
案の定裕大は
「あ゛ーー!!オレの弁当が…!!」
と絶叫していた。
「そんなに振り回すからだよ」
ヒロが正論をかます。
うん、俺もそう思う。
裕大はべそべそと泣き真似を交えながら弁当に箸を入れた。
「うぅ……今日ほんとツイてねー……」
「…なに、なんかあった?」
チラチラとこちらを見るものだから、つい話を振ってしまう。
すると彼は、聞いてくれよー!とでかい声でまた泣き出した。
「先輩にフラれた!!!!」



