夢に堕ちて、3秒。



本当に最低だと思う。


だけど、更紗の目を見た瞬間、ぞくりとした快感を覚えて。

この顔が、もっと見たいと思ってしまった。



どうしようもないよ、俺は。

あの怯えた目、傷ついた顔。それら全部があまりにも愛おしい。


更紗が笑顔ならそれでいいって思ってたはずなのに。

更紗の泣いてる顔が好きだ。
俺の手で壊したい。


…今は、そればかりで。


あの夏から俺は更紗に散々な言葉を浴びせた。
更紗の周りにいる男なんて俺だけで。
他のやつと恋になんてなり得ない。

更紗には俺しか見えてない。


散々に傷ついて、俺のことしか考えられなくなればいい。




そうやって幼馴染の座にあぐらをかいてきたからだろうか。



「私……好きな人ができたよ」




罰が当たったような気がした。