本当に最低だと思う。
だけど、更紗の目を見た瞬間、ぞくりとした快感を覚えて。
この顔が、もっと見たいと思ってしまった。
どうしようもないよ、俺は。
あの怯えた目、傷ついた顔。それら全部があまりにも愛おしい。
更紗が笑顔ならそれでいいって思ってたはずなのに。
更紗の泣いてる顔が好きだ。
俺の手で壊したい。
…今は、そればかりで。
あの夏から俺は更紗に散々な言葉を浴びせた。
更紗の周りにいる男なんて俺だけで。
他のやつと恋になんてなり得ない。
更紗には俺しか見えてない。
散々に傷ついて、俺のことしか考えられなくなればいい。
そうやって幼馴染の座にあぐらをかいてきたからだろうか。
「私……好きな人ができたよ」
罰が当たったような気がした。



