「おはよう、更紗」
耳に馴染む声がする。
パチリと目を開けると、目前には透き通るような瞳。
やっぱり、吸い込まれそうなくらい綺麗な瞳だなぁ………
って。
「く、黒羽さ……っ!?」
まつげが触れそうな距離に飛び起きそうになるけど、このまま起き上がれば間違いなく私の頭が彼の顎に当たるのでぐっと堪える。
なんで?なんで…!?
黒羽さんの髪が頬にぱらぱらと当たって、それがまたドキドキと心臓を加速させた。
「あ、あの…?」
がっちりとかち合った視線をそらすこともできずに、震える声で訊ねる。
ドキドキと鳴っていた心臓は、今やバクバクと飛び出そうなほど脈打っていて。
早く退いてくれないと、聞こえてしまいそう。
すると、黒羽さんはその形のいい唇に弧を浮かべて、
「あはは。更紗、顔真っ赤」
「…!!」
すっと白群の瞳が遠のいて、慌てて体を起こす。



