可愛くないから、キミがいい【完】





どうやら、スタンプラリーは、まだ半分もまわれていないようだった。


校内のどこにスタンプのスポットがあるのか分からないようになっていて、闇雲に歩き回るしかないみたい。最悪だ。

何が楽しいのか分からないけど、和泉しゅうは楽しそうだから、ウンザリする。



ちらちらと周りの視線を感じながらも並んで歩いている。和泉しゅうは、一つも気にしていないみたいだ。

美男美女、ってどこから聞こえたのかは分からないけれど、そういう類いのものをたくさん耳が拾ったので複雑な気持ちではあるものの、美女、の部分だけもらうことにした。


だけど、そうだ。和泉しゅうも、どんなに性格がゴミでも、ルックスは本当にかっこいいわけだから、今日の私のアクセサリだと思えばいい。


それを妥協点にしようと心の中でなんとか折り合いをつけようとしていたら、「つーか、その格好お前にぴったりじゃん」と隣からまたムカつく言葉が飛んできた。


早々と、アクセサリー失格だ。