可愛くないから、キミがいい【完】




「え?」

「俺!ともきだよ。小学校、同じだったじゃん。え、なほ、大人っぽくてわかんなかった。でも、なほだよな?」

「ちょっと待って!ともき?まじで?やだーすっごいかっこよくなってるじゃん!なほだよ!」

「なほも、きれいになってる!うわ、まじか。こんなとこで再会するとは思わなかった。超うれしい」



とも君がはにかむ。

なほちんの顔が一気に花が開いたように明るくなった。



「なほ、一緒にまわろう」

「うん、いいよ。思い出話でもしようよ」


いやいやいやいや、ちょっと待ってほしい。何だその茶番。そういうのは、本当に、いま、いらないんだけど。


みんなが歩き出す。

言わずもがな、ミーナはトシ君で、マユはコウタ君。それで、なほちんはとも君。


あっという間に、置いて行かれる。

私と、……顔以外ゴミ男だけ、が。



「……」

「……」


困る。最悪だ、どうしよう。

心拍数は上々、寒気さえしてくる。


一番大きい憂鬱に、今包まれている自信があった。