可愛くないから、キミがいい【完】





せっかく、最高のプランを用意したのに、これは、もう、崩れる予感しかない。それも、最悪な形で。


「こうたと、しゅう!あ、そっか、あおいは当日の係か。この前、来るはずだったともが一緒だわ」


マユが小さな声で、やったーと可愛く言っていた。私は、相槌さえ、うてないでいる。

本当に顔を向けることができない。


帰りたいし、逃げだしたい。

いや、それは負けたみたいで、悔しい。

本当に、最悪だ。


すぐに、私たちのもとに、三人の男の子がやってきた。


覚悟を決めて、ゆっくりと顔をあげる。



和泉しゅうとは視線を合わせなかった。


コウタ君と、この前はいなかったとも君にだけ挨拶をする。とも君もかなりのイケメンだった。

彼がきていたら、和泉しゅうとは会わことはなかったのだ。

少し恨めしく思ってしまう。




「今日は、みんなでまわろうよ」


もう、いい。とも君と二人でペアになれば問題ない。一切、和泉しゅうと関わらなければ、いいのだ。


皆の前で本性をばらされたら、ぼろぼろ泣いて、和泉しゅうを悪者に仕立てあげるつもりだ。女の武器でやっつける。


強気でいく。

こんなところで、天使は死なない。



必死に自分を保つための思考を巡らせていたら、「なほ……?」と、とも君が突然懐かしそうに、なほちんに声をかけていた。