可愛くないから、キミがいい【完】





家に帰って、たまりにたまったメッセージの返信をしていく。


最近は、誰のメッセージもまともに返すことができていなかったし、気を向けることさえできていなかった。

可愛い絵文字をつけて、これから恋に発展する可能性がある男の子にだけちゃんと次につながるような言葉を送る。

その中に、唯人くんからのメッセージもあった。


<みゆ、会いたい>という内容だ。

二週間前に送られてきていたものだったけれど、全然気が付かなかった。追加でそれ以上のメッセージを送ってこないところが、唯人くんらしい。


私の可愛いところを好きでいてくれている男の人。

きっと、ずっと、私のことを一番に考えてくれている、極上のイケメン。


今は、唯人くんのような人と会って、早く本来の自分に―――和泉しゅうと会う前の広野みゆに、完璧に戻るべきだと思った。


<返信遅れてごめんなさい。うん。会えるよ。みゆも、唯人くんにすごく会いたいです>というメッセージに可愛い動物と花の絵文字をつけて返す。


唯人くんからは、すぐに返信がきた。

大学生は、暇なのかもしれない。だけど、暇じゃなくても、きっと唯人君は、私のメッセージにはすぐに返信をするのだろうと思う。


<明後日とか、どう? みゆから返信がきて、今日のバイト頑張れそう>というものに続いて、クマが笑っているスタンプが送られてきている。それに、<あいてます。バイト頑張ってね!>と返して、携帯の電源をおとした。