可愛くないから、キミがいい【完】






泣きながら、携帯の画面をもう一度見つめる。


動画を投稿した女の子のプロフィールにとんで、投稿されている画像を一枚一枚、確認する。少しスクロールしたところに、リープロイのピアスがあった。

和泉しゅうの耳朶に光っていたものだ。

人からのもらいものだと言っていたけれど、この人からのものだったのだと分かる。きっと、和泉しゅうにあげる前に、投稿したのだろう。

和泉しゅうは、私と会っている時もそれをつけていたし、どうせ、今もつけているのだろう。



本当に、私は、本命ではなかったんだ。

もう一度、思い知って、心が散り散りになりそうになった。



怒りよりも、悲しみのほうが強かった。

ちぃ君に振られたときは、プライドを傷つけられて、まず先に感じたのは怒りだった。だけど、今度は、悲しいだけだ。



かなしくて、くるしい。


やっぱりそうだよね、と思ってしまっている自分がいる。

だって、和泉しゅうといるときの私なんて、好きになる要素が自分でもないと分かっていた。それだから、この結果は当たり前なのだと、思わなければいけないのに、自身にそう言い聞かせるほどに、どうしてか、悲しみが膨らんでいく。