可愛くないから、キミがいい【完】





表示されていたのは、私もよくつかっているSNSの投稿アプリで、画面の真ん中には和泉しゅうが映っていた。


一昨日ぶりの、目つきの悪い、だけど、すごく整った顔。

頬杖をついて、怠そうな表情を浮かべている。

背景から察するに、おそらくどこかのファストフード店だろう。



画像の右下に、再生ボタンがある。
写真だと思っていたものは、どうやら動画だったらしい。


つまり、誰かが、撮った、和泉、しゅう。



「………これが、どうしたの?」



―――悪い予感がした。


今まで生きてきた中で培った女の勘だ。

この動画は見ない方がいい、と本能的に思った。


だけど、目が、離せない。

見たくないのに、どうしても、画面にうつる和泉しゅうを見つめてしまう。



なほちんが、動画の再生ボタンを押す。


騒がしい店内とは違って、落ち着いたテラスでは、動画の音声もはっきりと耳に届いた。