可愛くないから、キミがいい【完】






フルーツサンドを、かわいく食べる。

さっきはマユとミーナのせいで甘ったるく感じたけれど、フルーツの酸味がちょうどよくてやっぱり美味しい。甘党の和泉しゅうも、きっと気に入るような味。


―――なんて。





「……ねえ、マユとミーナ」

「うん?」

「どうしたの?」

「……みゆ、不細工になった?」



最近の自分は、前とは少し違ってしまっているような気がする。それは、進化というよりは、おそらく劣化だ。


ただ、まだ大丈夫だと思いたくて、否定されることを前提として二人に聞いたら、ちょっと嫌な顔をされた。



「そんなわけないじゃん。嫌味?」

「ええ、だって不安になったんだもん」

「可愛いよ、みゆは。むしろ前よりなんか可愛いけど。自分でも分かってるくせに」

「もう。そんなことないんだよ。マユとミーナのほうが可愛いよ」



私がいちばん可愛い。

でも、幸せそうなのは、二人の方だ。


マユとミーナには、はいはいそうですかありがとう、と微妙な顔で、受け流されてしまう。


ちょっとだけ満たされて、ちょっとだけ不満に思いながら、フルーツサンドを頬張る。

甘味には、どうしても和泉しゅうが結びついてしまい、明日の昼食は普通のサンドイッチにしようと決めた。