くだらない点滅をしばらく二人で起こし合って、馬鹿みたい。それなのにどちらもやめない。
そして、何度目かの点滅のあと、真っ暗になった部屋で、もぞ、と衣擦れの音がして、また和泉しゅうが、テーブルランプに手を伸ばす気配を感じた。
いつまで続ける気なわけ? とそろそろ文句をぶつけるべきだと思って、カチ、と音が響き、部屋に明かりが灯った瞬間に、和泉しゅうの方へ向く。
そうしたら、和泉しゅうは、思ったよりも、かなり近い距離にいて。
「………っ、」
仄かな明かりの中、ぴたり、と視線が重なり、ぶつけようと思っていた文句がばらばらに解けていってしまう。
部屋の明るさをめぐる戦いで、いつの間にか、和泉しゅうに少しだけ覆いかぶさられるような体勢になってしまっていたのだった。
どいてよ、と思った。
何なわけ? と言うべきだった。
だけど、なぜか、何も言えなかった。
ううん、本当は。
何も言いたくないと思ってしまっていた。



