「……カワイイこと、言うのな?」

 「えっ?」

 「……オレも美南に、オレのことを好きになってほしい」

 「……琉生、くん」

 「つーか、オレ以外を好きになることなんて、絶対に許さないけど?」

 「……琉生くん以外の人を、好きになるなんて、考えてないもん」

 「……カワイイヤツ」





 そう言ってまた、琉生くんは優しくキスをしてきた。
 目を閉じて琉生くんを受け入れたことで、わたしの気持ちは大きく変わり始めていた。





 「……美南、おまえのことが好きだ。ずっとオレのそばに、いてくれないか?」

 「……うん。わたしも、偽りなんかじゃなくて……本物がいい」
 
 「……本物がいいに、決まってるだろ?」