【琉生目線】 




 「……る、琉生くん。おはよう……」

 「……おはよ、美南」

 「あ、あの……ちょっと、その、話したいことがあるんだけど……」

 「……話?」

 「う、うん……」





 あのデートの日、美南に思わず告白をしてしまい、やってしまったと思った。
 そんなことをしても、恋愛に興味のない美南を困らせるだけだと分かってはいたけど。



 言わずにはいられなかった。
 オレはもう、気が付いたら美南のことを、好きになっていたから。



 キスした時から余計に美南が気になっていたのは確かで……。
 オレのことサイテーとか言ってるくせに、キスしてもなんの抵抗もせずに受け入れている美南を見て、なんかこう、変な気持ちになった。