「琉生くん、ありがとう」

 「……べつに。気にすんな」

 「……優しいんだね、琉生くん」

 「はっ?なんだ急に……」

 「琉生くん、一匹狼だって言われてるみたいだけど……わたしには優しいから、あんまりそんな感じしないなぁって」

 「……べつに一匹狼じゃねぇけど。みんなが勝手にそう言ってるだけだし」

 「えっ、そうなの……?」

 「……言っとくけど、べつに俺は優しくねぇよ?」

 「……えっ?んんっ……!?」




 そう言われたかと思ったら、急にキスをされて唇を塞がれた。
 ちょっと乱暴なそのキスだけど、わたしは目を閉じてそのキスを受け入れていた。




 「……っ、なんで……」

 「……言ったろ?オレが勝ったら、3回目のキスだって」