白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜

「ねぇ…そういえば、アコ、仕事…お店は?」

「あ…うん、えーーとぉ…今日は休みっ。」

「休み?でも…土曜日の晩だよ。」

「いいの、いいの。今日はお昼に済ませちゃったから…。」

「お昼……?キャバ嬢なのに?」

「あーーーーっここ、ここ。」

ちょっとはぐらかされたような気もするけど、それよりも都会とは訳が違う地方の小さなホストクラブのはず…の入り口に圧倒されたせいで…
アコのズル休みの事は、一瞬にして頭から吹っ飛んだ。

輝くプラチナ色の照明。

黒とゴールドの外装。

ずらっと並ぶ黒いスーツ姿の男の子たちの写真。

No.3までは大きさが倍ぐらいの金色の額縁。

圧巻……。

No.2の玉座には見覚えのあるレイジ君の顔。