煌君と私も…今日は特別なお客様。

窓辺のガラスの戸棚にはズラリとスペインのお酒やワインのバレルが並ぶ。

照明も一つ一つを光留がこだわってセレクトしただけあって…とても綺麗。

部屋の中にいてグランピングでもしているような…スタイリッシュなランタンやストリングライト。

ナチュラルなのにラグジュアリーな雰囲気の店内。

スペイン語で…『青い鳥』

『パッハロ・アスール』


「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。」

光沢のあるシャツに…ブラックのロングカフェエプロン姿の光留が、ワザと気取って個室の席を案内する。

ニッと笑って…私の肩に手を置いて後押しする光留にやっぱり、全てをやられてしまう。

つい…

自分の旦那様だと忘れて…(笑)

きゅんとする♡

「美味しいスペイン料理とお酒…このオシャレすぎる空間。
それに…ヒカル君ときたもんだ。
ズルいな、パッハロ・アスール。繁盛するねっ!!(笑)」

アコが目を輝かせる。