お母さんが席を立って、剛くんに何か話して病室を出た。

私の肩にポンと軽く手が置かれて 

「リンちゃん、大丈夫?落ち着いて
…こっち向いて…」

その声に、息を乱しながら、
剛くんの方を見た。

剛くんは、椅子を用意してくれて、ペットボトルのお茶を病室の中にある冷蔵庫から取り出した。

「少し飲んで」

そう言いながら差し出してくれ
私は震える両手でペットボトルを受け取った。


…あぁ…冷たい。

椅子に座りながら 
ペットボトルをぎゅっと強く握った。

剛くんは、私の隣に立ちながら、

「眠ってるみたいだよな…」

力の抜けたような声で話した。

うん。とわたしはうなずいた。

こう見ると、剛くんと、尋斗くんは、少しだけ違うような気がする。

あっ!尋斗くんの右目の下に。ホクロ。

確か…
剛くんは…。

剛くんの顔を見たら、剛くんは左にあった。

お母さんは、二人は全く違う顔に映るんだろうか?

ホクロでわかるんだろうか?


「あの…尋斗くんの手を握っても良いの?」

えっ?とゆうよな目をして

「あっ…うん。喜ぶよ。 俺、腹へったから
なんか買ってくるわ」

そうゆうと、病室を出て行った。