年上は事実なんだけど……
最近ちょっと気づいた。
自分が年下だって事、気にしてる?

逆なんだけどな。
年上の私の方が全然しっかりしてなくて。
ご飯作るくらいしか取り柄ないし。
本当に情けないのに。

……本当に側にいたい天使は年下だもんね。
うん。
あまり言わないようにしよう。

ゆっくり解放されて、キスをされた。
これはもうすっかり慣れた。
ちょっとホッとするくらいだ。 

こうやってると、賢人の方がずっと年上なんじゃないかと思ってしまう。

スタートは同じだったはずなのに、この余裕。何でもスマートにこなしてしまう。
私はされるがまま。
んー、やっぱり情けないな。

ん? んん?
あれ、ちょっといつもと違う?
は、激しくない⁉︎

「……ん、ちょっと…けんと……」

喋りたいのに、舌を捕らえられてしまっては喋れない。
あ、コレ……ダメ。
お腹の奥の方がキュッと熱くなってくる。
思わず賢人にしがみついた。

賢人が離れていく頃には、すっかり私の息は上がっていた。