すると、お母さんが突然顔を輝かせて私の腕を掴んできた。

「そんなことないの!
実はね、このお話、江上先生の方からなのよ」

「えぇ⁉︎ まさか……」

「本当なの。
江上先生、宴会の時にね、そろそろ落ち着きたいって言ったそうなのよ。
ご実家のご両親も再三結婚しろって言ってきているみたいで。
それを聞いたお父さんがね
『うちの娘も、上はなかなか嫁に行きそうにない。浮いた話が全くなくてね。ご両親のお気持ちはよくわかるよ。』
って言ったら
『だったら、光さんを紹介していただけませんか?』
って言ってきたみたい。
あちらからなのよ。お話は」

えぇ〜⁉︎
江上先輩、どうした⁉︎
半年も付き合ってなかった気がするけど、学生時代は藍香と付き合ってたんだよ?
あれから時間が経っているとは言え、その親友にお見合い持ちかけるなんて……。

しかも、私、藍香と全くタイプが違うんだけど。
謎だよ……。