「光、HASEGAWAの顧問弁護士に今後のことは任せよう。
聖くん、それでいいね?
学園の名にも傷がつかないようにしないとね」

「斎………わかった。
申し訳ないな。娘のことで。
頼むよ。

江上君、学校での君の処分も考えないといけない。
盗撮とは別に、嘘をついて休職届を出し、生徒に多大な迷惑をかけた。
子供達はね、無条件に教師に信頼を寄せるんだ。担任を持っていないからと言って、子供達が君に信頼を寄せていないわけじゃない。
皆んな、君の指導通り、絵を描き、作品を作ってきたはずだ。突然、先生が来なくなった事を子供達はどう思うだろう。混乱するだろうね。一度引き受けたら、絶対放棄してはいけないのが教師という仕事だ。
君はその信頼を裏切った。
本来なら、諭旨解雇という処分が妥当だろう」

思いっきり青褪める江上先輩…

「ちょっと待って。
確かに、お父さんが言う通り、子供達の信頼を裏切る行為だったと思う。
突然姿を消したんだもの。
でも、解雇は……重すぎない?
私は、被害届を出さないわ」