そう思っていたら、ズル、と私の上に乗っていた何かが動いた それが何かを確認する前に 「ご、ごめん...!!マジでごめん!! ここに人いると思わなくて...!」 目の前の...そう、人は何度も激しく頭を下げた 私は目の前に立つ人を見て目を丸く、そして固まってしまった 「あ、安堂くん...?」 安堂 海世(あんどう かいせい) これは私の目の前に立つ彼の名前で、 この学校の、王子様的存在