冬馬に「海行かない?」と誘われた朝。

「ゆいか、おはよう」

「冬馬、おはよう」

冬馬の車に乗り「あ、たばこの匂い」

「ごめんな、苦手だったか?」

「ううん、落ちつくからいいの」

なんか昨日は普通だったのに今日はぎこちない…

話しが出てこない。


「ゆいか、緊張してる?」

「なにか何を話していいか分かんない…」


「ゆいかが話したくなった時でいいよ」

「自然のままのゆいかが見たい」

「どうして、学校行かない理由聞かないの?」

「俺が無理やり聞いてもダメだろっ。」

私はうなずいた。

「彼女はいないの?」

「いたらゆいかとドライブしてないだろ?」

「まぁそうだよね」


「よし、海ついたぞ。」

「わぁ、綺麗♡」

「だろ?俺も時々、ストレス溜まったりしたら来てる」

「やっぱり意外」

笑いながら言うと冬馬が「また笑った、ゆいかはやっぱり笑顔が可愛いなぁ」

恥ずかしくて見れない……


「ゆいか、好き。」


信じられない言葉に私は耳を疑った。


「どうして私?不登校で可愛くない私を?」

「俺は笑顔が、可愛いゆいかが好きそれと頑張り屋なところが好き」

「だから不登校だから、とか関係ないって思ってる」

「私ね、いじめられてたんだ。
クラスのみんなに避けられたり、誰もいたいとこでの言葉のいじめ。」

泣くつもりはなかったのに涙が溢れてきた。


「大丈夫だ、もう自分を責めるな」

「俺がそばにいる」「安心しろ」


冬馬の言葉に安心したんだ。