「ま、蓮見は平気だよな? アミュレットと彼氏が、いなくなっても」 マトイの声に、我に返った私。 平気って。何よ、それ。 「オマエには、ゾルックがいるからな」 マトイの声は 嫌みにしか聞こえない。 「俺ら捨てて、 ゾルックのマネジャーやるんだろ?」 「断った」 「は?」 「だから、辞表を出したの」 「会社……辞めるのかよ」 「雪城さんにマネージャー業務を引き継いだら 有給消化ね」 「会社辞めて、どうすんだよ?」 「実家に帰ろうと思って」 「蓮見の実家って……」 「青森」