なぜか飛び跳ねだした、私の心臓。 自分でも制御できないくらい 肌にバコンバコンとぶつかっている。 落ち着かせなきゃと思うのに。 マトイを見れば見るほど 鼓動が早まっていく。 自分でも説明できないこの状況。 一瞬で、心を静めてくれたのは マトイの落ち着きを含んだ声だった。 「蓮見…… 別れたんだって? 彼氏と」 あ…… その話。 なんで、今するかなぁ。 私の心の中で、今、一番 触れられたくなかった部分なのに。 「春輝から聞いたの?」 「ああ」