『なんで……雪城さんを?』



『俺の、罪滅ぼしかな。一応』



『罪って……?』



『3年前くらいかな。
 アミュレットのデビューの話が、本社で出たんだよ』


 知らなかった。 そんな話。



『それを白紙にしたの、俺だから』



『え?』



『だって、璃湖ちゃん。
 会う度に、僕からのプロポーズを
 断り続けてるでしょ?』



『そんな……理由で……』




『どうする?今なら間に合うよ。
 彼氏さんと別れて、俺にしなよ。

 アミュレットのマネージャー
 続けさせてやるからさ』



『副社長とは、お付き合いできません』



『それなら璃湖ちゃんは、
 ゾルックのマネージャーになってもらおうかな』