抑えられないほど
 膨れ上がった怒り。


 爆発するように、
 俺は蓮見に、思いっきりぶつけた。



「蓮見言ったよな?
 俺たちと、
 超満員の全国ツアー、回りたいって」



「ええ」



「どうすんだよ。その夢は」



「その夢は、ゾルックに叶えてもらうわ」



「は?」



「だってそうでしょ?
 私はもう、アミュレットじゃなくて、
 ゾルックのマネージャーになるんだから」



 なんだよ…… それ……




 いっつも俺たちのことばっかり
 心配して。


 蓮見のプライベートの時間
 削りまくって。


 俺たちの夢をかなえようと
 必死に駆け回って。



 それって、仕事だからだったのかよ!

 上の奴らに、命令されたからなのかよ!



 俺たちのこと……

 好きでいてくれたからじゃ……
 ねえのかよ……