「マネージャーが、
 二人になるってことですか?」



 真剣な綾星の声に続いて



「呼び方、どうしよう?
 『はすみん』って、呼んじゃおっかな? 
 マネージャー、いいよね?」



 なんて、蓮見に向かって
 声を弾ませた春だったけれど。




 春が作り上げた、パステル色の雰囲気を。

 蓮見の声が、一瞬で泥水色に変えた。



「私は
 『ゾルック』のマネージャーになります」



 は?

 嘘……だよな?



 冗談なんて一切含まれていない
 蓮見のまっすぐな瞳が、
 俺たちを見つめている。



 ゾルックって言ったら、俺らの後輩アイドルで。


 『アミュレットを超える』って、
 生意気言ってる奴らだよな?