マトイの勢いに負け、頷いちゃったけれど。



 それって……


 魔法界の女の人と、
 マトイが恋をするってことだよね?




 マトイには幸せになって欲しくて、
 あんなお願いしちゃったけれど……



 面と向かって宣言されちゃうと……

 やっぱり辛いな……




 沈んだ気持ちなんて、バレたくなくて。


「魔法界でかわいい女の子、もう見つけたの?」


 なんて、おどけてみたけれど。


 作り笑いなんて、長くはもたない。



 すぐに、顔じゅうの筋肉がストンと落ちた。