「なんのつもりだよ!」



「マー君から、
 へたれ悪魔を追い出してあげてるの」



「はぁ?」と春輝を睨みつけ、
 顏に貼り付けられたお札を、勢いよく剥がす。



「このお札、効果絶大なのに……」



 全く効き目が、なかったじゃねぇか!

 それは春が、実証済みだろ!



 って、そうでもねぇか。


 この札を見ているだけで、
 俺にできる悪あがき、
 とことんやってやろうって、思えてきたし。