息子が大好きな母親顔になりかけ。

 ハッとして、
 手首を思いっきりつねる。




 うっ……
 加減、間違えた。

 
 涙が出そうなほど、痛すぎだし。





 泣きたいほどの手首の痛みと
 号泣しそうなほどの嬉しさ。




 ごちゃ混ぜな感情を隠すため。

 怖い鬼のお面を、顔面にべちゃりと貼り付け。
 
 私は、不気味な声を放った。





「は? なに、このアルバムは?」




 私の十八番のゾンビ声を放ち。


 眉と一緒に吊り上げた目で、
 高3の美少年くん達を、睨みつけたけれど。



 心の中は、罪悪感の涙が滝状態。