「噂で聞いたんだけどね。 劇団の代表の染谷さん。 はすみんと、いい感じなんだって」 「あっそ」 「この前、二人だけで 他の劇団の舞台を見に行ったらしいよ」 「いいんじゃね? 蓮見が誰とデートしようと」 自分に言い聞かせるように、つぶやいたのに。 蓮見と染谷さんが笑いあっている姿を 想像したせいで。 ぐちゃぐちゃでドロドロな感情が、 一瞬で、俺の心の中を埋め尽くしていく。 「蓮見が…… 幸せなら……」