「蓮見……」 弱々しい俺の声に、蓮見の肩がビクンと跳ねた。 戸惑い気味で見上げた蓮見の瞳が、 俺の瞳と重なる。 蓮見の優しく揺れる瞳が。 すっげー綺麗。 今すぐ、抱きしめたい。 思いっきり。 蓮見に触れたくて。 でも、少しでも触れたら、 自分の心が暴走してしまいそうで。 欲望をかき消すように、 思いっきり唇を噛みしめる。 痛みでごまかせていると思ったのに。 蓮見の甘い声が、 俺の判断能力を一瞬でダメにした。