「蓮見さん。 何が気になったか、マトイに教えてやって」 綾星のニヤケ声の後。 「中へどうぞ~」 と、春輝が俺の部屋のドアを開けて。 戸惑いながら、俺の部屋に入った蓮見。 「だから、勝手に入るなって」 蓮見を止めようと、ドアの前に飛び出した俺は。 白馬の王子様とファンに言われている 張本人とは思えないほど、悪そうな表情をした雅に、 背中を突き飛ばされた。 「ごゆっくり~」 3人のニヤケ声が重なり。 俺が怒鳴る前に、 バタリとドアが閉じられた。