「ここは、マー君のお部屋だよん」 だから、俺は許可なんてしてねぇぞ! 「おい、春!」 俺の怒鳴りなんて無視。 春輝は無敵の笑顔を振りまきながら、 俺の部屋のドアを開けた。 「マトイ君の部屋にある、あれって……」 なんだよ、蓮見。 「ごめん。ごめん。 マー君の怒りが噴火しちゃうから、ここまでね」 春輝がバタリと、俺の部屋のドアを閉めた。 安心したはずなのに。 蓮見の奴、 俺の部屋を見て、何を思ったんだよ! 言えよ! 今夜眠れないくらい、すっげー気になるだろ!