「とりあえず、夕飯食べるぞ。
蓮見さん、白いクッションの椅子に座ってください」
「綾星くん、ありがとう。
って、この料理。4人で作ったの?」
「うん。
僕も頑張って作ったんだよ」
「春輝は、具材をサンドイッチに挟んだだけだろ?
ほとんど俺だし」
「綾星、ズルい。
俺だって手伝ったし」
オドオド雅くんも、料理をしてくれたんだね。
「蓮見さん、
そのグロテスクなおにぎりを握ったの、雅なんで。
まずかったら、雅に文句言ってくださいね」
しゃもじで毒々しいおにぎりを指した綾星くんに、
雅くんが反論。
「まずくないよ。
おにぎりにグミをいれるとおいしいって、
明梨ちゃんの叔父さんに教えてもらったんだから」
白いお米と混ざり合っているカラフルな物体。
グミだったのね……
口に入れて、吐き出さないくらいの味であることを
願っちゃうよ。



