大好きな蓮見が、 抱きしめられるくらい近くにいて。 ウエーブのかかった蓮見の長い髪が 誘惑するように、俺の頬に触れて。 大好きな匂いが、俺の鼻をかすめて。 この状態で、平常心でいられるって奴の方が、 希少価値高すぎだからな!! ダメだ。思いだせ。 俺がここに来た理由を。 蓮見が幸せかどうか、 確認するために来ただけだから。 俺が今、蓮見を抱きしめたら、 蓮見の記憶を消した意味が、なくなるんだから。 この先の蓮見の人生に。 俺が存在しては、いけないんだから。