いきなりかよ。 ちょっと待てよ。 蓮見に会う心の準備が、できてねぇんだけど。 ドアが開き 一面ガラス張りの稽古場があらわになり。 男女20人くらいの視線が、 矢のように俺に突き刺さった。 ヤベっ。 蓮見と、目なんて合わせられねぇ。 あいつのビー玉みたいに透き通った瞳に 見つめられたら。 俺の心臓。 ぐにょぐにょに溶けだすかも知れねぇし。 一気に膨らみ始めた、俺の心臓。 一人ずつ、顔を確認して。 ぷしゅーっと、しぼみ始めた。 蓮見…… いないじゃん…… なんだよ。 緊張しすぎて損した。