「俺ね、クリスマスプレゼントを
 持ってきちゃった」



「何かわかる?」と、付け加え。

 副社長はニヤケ顔。




 ケーキ? クリスマスツリー?


 首をかしげるも
 答えなんてわからない。



「もしかして……新曲ですか?」



 目を輝かせた雅の発言に


「ハッズレ~」と、ケラケラ笑う副社長。




 は~~~。



 おしゃべりしたいだけなら、
 今すぐ解放して欲しい。



 だって、せっかくのクリスマスだよ。



 この子たちを早く、愛しい姫のところに
 行かせてあげたいでしょ?


 マトイをのぞいてはだけど。