俺の体を揺すり。
声を荒らげるように、訴える蓮見。
「マトイは忘れて欲しいの?
そんなに私のこと、大嫌いなの?」
嫌いなわけねぇじゃん。
オマエのこと
何年思い続けてると思ってんだよ。
「もう、マトイに会わないから。
アミュレットのライブだって、
絶対に行かないから」
「……」
「お願い……
マトイとの思い出……消さないで……」
俺の膝に顔をうずめ。
子供みたいに泣きじゃくる蓮見。
見ている俺だって
心が引きちぎられそうなほど痛む。
蓮見にこんな苦しい思い、させたくないんだよ。
蓮見だって、俺との記憶がなくなれば
辛い思いが消えてくれるんだろ?
楽になるんだろ?
俺だって、オマエに俺のことを
忘れて欲しくねぇけど。
ずっと俺のことだけ、好きでいて欲しいけど。
そんなワガママ、絶対に言えない。
だって俺は蓮見のことを
絶対に幸せにはできないから。



