両親の夢。 それは、私を女優にすること。 だから私も、親の期待に応えたくて、 必死にお芝居していた。 今思えば、なんて素直で いい子だったんだろう。 「お芝居は楽しかったよ。大好きだった。 でも……学校の友達には…… わかってもらえなかった……」 苦い過去がだけが押し込まれていて、 絶対に開けたくなかった箱。 マトイが、穏やかな表情で 私の話しに頷いてくれるから。 話してもいいかなって、思ってしまう。 「中学卒業まで…… 学校の友達にいじめられていたんだ…… 私……」